カテゴリを「テレビ」にするか「映画」にするか。まあ、「映画のテレビ放送」やから映画、って、前もそうしてたよなあ。
最初はテーマが重たそうやし、面白いのかどうかわからんし、放送時間も長いし(2時間半を超える)、見るのはどうかなと思ったけど、ぶたこが「見たら?」というので、しぶしぶ見始めたのでしたが。
いやあ、面白かった(^◎^;)
周防監督、前作「シャル・ウィ・ダンス」は、大人のファンタジーといったおもむきだったが、今回は徹底したリアリズム。3年の準備を経て撮影したとか。それも前作から11年も経って。つまりは「撮りたくて、徹底して準備して、そして撮った」ってことやね。その真剣味というか、すごみがあったね。
セリフのひとつひとつ、シーンのひとつひとつが、細部まで計算されていて、一分の隙もないって感じ。セリフが饒舌でないのですね。それだけに一言一言が吟味されているという気がします。この長い映画で、よく見てると、そんなにセリフ自体が多くはないのですね。少ない言葉で多くのことを語っているなあ。
そしてさらに、シーンごとの間がなんともいえません。シーンが終わりかな? と思わせて、さらにワンテンポがあるんですね。その瞬間、映画を観ているのかドキュメンタリーの映像を見ているのか分からなくなるんですね。作られた感じが、一瞬なくなるというか。計算しているのかなあ、そういう雰囲気。たぶんしてるんでしょう。
そしてさらにさらに。オープニングからエンディングに至るまで、いっさいの音楽がない! 最後のタイトルロールに至って、ようやく主題歌らしきものがちょっとだけ流れる。これも、作られた感じがなくなっている大事な要素かな。
映画の、表面の印象だけをつらつらと書いてきましたが、内容がまた素晴らしいですね。冤罪事件、というといままでもいろんな映画が作られたけれど、どれも「反冤罪」というのを前面に出しすぎていて、警察・検察を単純に「悪」として描くのが多かった。そういう映画も、この映画のリアリズムの前では霞んでしまいますな。淡々と描かれる拘置所のシーンなんか、淡々としているだけに、妙な迫力がありましたね。
罪が、重罪ではないだけに、それで何か月も拘留され何年も裁判で闘うはめになるというのが、怖いですね。日本の裁判制度は遅れている、とアメリカからは思われているらしいですが、その一端を見た思いがしました。
そういえば、もうすぐ裁判員制度が・・・・
最初はテーマが重たそうやし、面白いのかどうかわからんし、放送時間も長いし(2時間半を超える)、見るのはどうかなと思ったけど、ぶたこが「見たら?」というので、しぶしぶ見始めたのでしたが。
いやあ、面白かった(^◎^;)
周防監督、前作「シャル・ウィ・ダンス」は、大人のファンタジーといったおもむきだったが、今回は徹底したリアリズム。3年の準備を経て撮影したとか。それも前作から11年も経って。つまりは「撮りたくて、徹底して準備して、そして撮った」ってことやね。その真剣味というか、すごみがあったね。
セリフのひとつひとつ、シーンのひとつひとつが、細部まで計算されていて、一分の隙もないって感じ。セリフが饒舌でないのですね。それだけに一言一言が吟味されているという気がします。この長い映画で、よく見てると、そんなにセリフ自体が多くはないのですね。少ない言葉で多くのことを語っているなあ。
そしてさらに、シーンごとの間がなんともいえません。シーンが終わりかな? と思わせて、さらにワンテンポがあるんですね。その瞬間、映画を観ているのかドキュメンタリーの映像を見ているのか分からなくなるんですね。作られた感じが、一瞬なくなるというか。計算しているのかなあ、そういう雰囲気。たぶんしてるんでしょう。
そしてさらにさらに。オープニングからエンディングに至るまで、いっさいの音楽がない! 最後のタイトルロールに至って、ようやく主題歌らしきものがちょっとだけ流れる。これも、作られた感じがなくなっている大事な要素かな。
映画の、表面の印象だけをつらつらと書いてきましたが、内容がまた素晴らしいですね。冤罪事件、というといままでもいろんな映画が作られたけれど、どれも「反冤罪」というのを前面に出しすぎていて、警察・検察を単純に「悪」として描くのが多かった。そういう映画も、この映画のリアリズムの前では霞んでしまいますな。淡々と描かれる拘置所のシーンなんか、淡々としているだけに、妙な迫力がありましたね。
罪が、重罪ではないだけに、それで何か月も拘留され何年も裁判で闘うはめになるというのが、怖いですね。日本の裁判制度は遅れている、とアメリカからは思われているらしいですが、その一端を見た思いがしました。
そういえば、もうすぐ裁判員制度が・・・・
面白そうなテレビ番組もなかったので、ずっと前に買ったまま見ていなかったDVDを引っ張り出してきて見ました。
ビビアン・リーが、まったくそれと分からないくらいになっていて、なんかびっくり。いや、「風と共に去りぬ」から12年経ってるわけやからね。しかもモノクロやし。
ビビアン・リーはこれでオスカーを受賞したんやけど、まあこのお話でこの役をやれば、オスカーはとれるでしょう、というような話やなあ。つまりはお話がよくできている、ってことで。
もちろん、この話はビビアン・リー演じるブランチが、最初から最後まで中心になってる話ですからね。
実はたいした下調べというか、予備知識なしに見たんですけど。ビリー・ワイルダーの「サンセット大通り」と、ジョン・フランケンハイマーの「イヴの総て」を足して2で割ったような気がしました。
もちろん、そこにその2作にはない、スタンレー(マーロン・ブランド)の存在があるんだけど。マーロン・ブランド、かっこよかったな。この作品では「悪役」なんだろうけれど、なんとなく憎みきれないというか。ただの粗野で野蛮な男、という感じではなかったね。
見終わって、ちょっと息が切れたかなあ。激しい映画やねえ。ちょっと、続けてみるのはしんどいくらい。ああ、もともと舞台ものやったなあ。もともと舞台、という映画は、どの映画も緊張してしまうなあ。
ビビアン・リーが、まったくそれと分からないくらいになっていて、なんかびっくり。いや、「風と共に去りぬ」から12年経ってるわけやからね。しかもモノクロやし。
ビビアン・リーはこれでオスカーを受賞したんやけど、まあこのお話でこの役をやれば、オスカーはとれるでしょう、というような話やなあ。つまりはお話がよくできている、ってことで。
もちろん、この話はビビアン・リー演じるブランチが、最初から最後まで中心になってる話ですからね。
実はたいした下調べというか、予備知識なしに見たんですけど。ビリー・ワイルダーの「サンセット大通り」と、ジョン・フランケンハイマーの「イヴの総て」を足して2で割ったような気がしました。
もちろん、そこにその2作にはない、スタンレー(マーロン・ブランド)の存在があるんだけど。マーロン・ブランド、かっこよかったな。この作品では「悪役」なんだろうけれど、なんとなく憎みきれないというか。ただの粗野で野蛮な男、という感じではなかったね。
見終わって、ちょっと息が切れたかなあ。激しい映画やねえ。ちょっと、続けてみるのはしんどいくらい。ああ、もともと舞台ものやったなあ。もともと舞台、という映画は、どの映画も緊張してしまうなあ。
たまっていた腹立たしさを一気に吐き出して、ちょっとすっとした(^◎^) 音楽もサイモン&ガーファンクルに変更(^◎^)
今日は市民会館へ映画を見に行きました。2006年のアメリカ映画「不都合な真実」
元合衆国副大統領、というより、ブッシュにわずかな差で負けて大統領になれなかったアル・ゴア氏が、地球温暖化問題をとりあげた公園活動を行っている、その模様を追ったドキュメンタリー。
2006年のアカデミー賞をとったし、ゴア氏はこの活動でノーベル平和賞も受賞しましたね。
映像のほとんどはゴア氏の講演。スライドを使った地球温暖化の問題点のはなし。わかりやすい数値をあげて、今世界中でどんなことが起こっているかを説明する。ほんま、分かりやすいです。
この映画を観るまで知らんかってんけど、オゾン層の破壊と地球温暖化っていうのは別の問題なんですね。で、オゾン層の破壊はなんとか食い止めることができた。そうか、食い止められたのか。
で、地球温暖化は主に二酸化炭素の問題なのですね。これがどうしてオゾン層問題の時のようにうまく進まないかと言えば、ひとえにアメリカの(あるいはほかの国の)政治が動かないからだ、と断罪しています。ずっと見ていると、「確かに!」と思いますな。
うまくできてる映画。
これを見ると、なにか身近なことでできることはないか、と考えてしまいます。
ほんまに、わたしらはたいへんな時代に生きているのかもしれませんねえ。たいへんやなあ。
今日は市民会館へ映画を見に行きました。2006年のアメリカ映画「不都合な真実」
元合衆国副大統領、というより、ブッシュにわずかな差で負けて大統領になれなかったアル・ゴア氏が、地球温暖化問題をとりあげた公園活動を行っている、その模様を追ったドキュメンタリー。
2006年のアカデミー賞をとったし、ゴア氏はこの活動でノーベル平和賞も受賞しましたね。
映像のほとんどはゴア氏の講演。スライドを使った地球温暖化の問題点のはなし。わかりやすい数値をあげて、今世界中でどんなことが起こっているかを説明する。ほんま、分かりやすいです。
この映画を観るまで知らんかってんけど、オゾン層の破壊と地球温暖化っていうのは別の問題なんですね。で、オゾン層の破壊はなんとか食い止めることができた。そうか、食い止められたのか。
で、地球温暖化は主に二酸化炭素の問題なのですね。これがどうしてオゾン層問題の時のようにうまく進まないかと言えば、ひとえにアメリカの(あるいはほかの国の)政治が動かないからだ、と断罪しています。ずっと見ていると、「確かに!」と思いますな。
うまくできてる映画。
これを見ると、なにか身近なことでできることはないか、と考えてしまいます。
ほんまに、わたしらはたいへんな時代に生きているのかもしれませんねえ。たいへんやなあ。
テレビでやってましたね。年末とかになると、いい映画がテレビで、ノーカット版で放送されるのでうれしいです。
山田洋次監督の時代劇というと、前に見た「たそがれ清兵衛」がとてもよかったので、大いに期待してみたわけですが。
期待が大きすぎたかなあ。
木村拓哉の演技は、確かにエエ感じなのですが、どこか「かっこええ」というところから抜け出ていないようで。
ストーリー展開も、あまりにも単純すぎて、「こうなるのかなあぁ・・・・」と思っているような話の展開。肩透かしも意外性もなく進んでいくのが、どうもねえ。それを支える演出も。どこか型にはまったようなものになっていて。
そうなるとあとは訳者の演技、ということになるんやろうけど。壇れいはきれいやったなあ。坂東三津五郎の悪役ぶりは・・・・まだいいか。
そう、「たそがれ」のときの田中泯ぐらいの強烈に印象に残るひとが居ないんですよね。おかげで印象に残る場面もない。しかも最後は絵に描いたようなハッピーエンド。ううむ、残念な。
山田洋次監督の時代劇というと、前に見た「たそがれ清兵衛」がとてもよかったので、大いに期待してみたわけですが。
期待が大きすぎたかなあ。
木村拓哉の演技は、確かにエエ感じなのですが、どこか「かっこええ」というところから抜け出ていないようで。
ストーリー展開も、あまりにも単純すぎて、「こうなるのかなあぁ・・・・」と思っているような話の展開。肩透かしも意外性もなく進んでいくのが、どうもねえ。それを支える演出も。どこか型にはまったようなものになっていて。
そうなるとあとは訳者の演技、ということになるんやろうけど。壇れいはきれいやったなあ。坂東三津五郎の悪役ぶりは・・・・まだいいか。
そう、「たそがれ」のときの田中泯ぐらいの強烈に印象に残るひとが居ないんですよね。おかげで印象に残る場面もない。しかも最後は絵に描いたようなハッピーエンド。ううむ、残念な。
1ヶ月以上ぶりに映画の話。しかもテレビで見たのだな。今月はまったく映画館に行ってないのだな。面白そうなもの、お金を払っても観たいものがなかなか観られないのだな。近くの映画館でやってくれなかったりしてね。
で、「ハウルの動く城」ですけどね。2004年の大ヒット作やね。どんなもんか、あんまり期待しないで観たんやけど。見事にその少ない期待も下回ってくれました。
多くの人が言ってるらしい。分かりにくい話やと。確かに分かりにくい。何が何やら。だいたいなんで主人公のソフィが90歳の老婆になる呪いをかけられるのか。その呪いをかけた「荒れ地の魔女」とソフィ、それと題名のハウルの、この3者の関係で話が進んでいくのだろう、そして魔女とハウルの戦いへ・・・・行かない。なにしろ荒れ地の魔女は呪いをかけたけど、呪いの解き方を知らない。そのうえ、国王の黒幕になってる魔女サリマンに魔力を奪われて、ただのおばあさんになってしまう。そしたらサリマンとハウルの戦いへ?・・・・行きそうで行かない。あ、一瞬戦う、というかハウルが襲われるけど逃げ出してちゃんちゃん。
ううむ。今まで観た宮崎アニメの中でも、出色の出来の悪さやな。なにしろそれぞれのキャラクターがはっきりせえへんので、最後まで誰が誰の味方か敵か、よおわからんのだな。なんかねえ、あの巨大な「動く城」に、宮崎監督自らがほんろうされてしまったようであるよ。動く城を動かしきれなかった。かな。持て余してしまった?
ただの恋愛ファンタジーなら(ソフィとハウルの)それでも面白かったと思うのに、その上に戦争というものを押し込んでしまったために、どれも中途半端な印象になってしまったな。肝心の動く城も、「千と千尋の神隠し」の湯屋を観た後では、どうも二番煎じのような感じしかしない。巨大戦艦も同様。飛行機械もそう。今まで観たものを越えられない。ああ、どうしましょう。
なんかいろんなものを詰め込みすぎて、収拾がつかなくなった状態やね。それぞれの絵はきれいなんやけど、それだけで2時間は辛すぎる。「千と千尋」もしんどかったのに。まあ、あれは単純なファンタジーとして観られたからなあ。でも「ハウル」はねえ。
脇役がいい
ずっと、書こう書こうと思ってた。「インサイド・マン」を観ました。博多のキャナルシティの中にある映画館でね。旅行に行って映画を観るなんてね。都会の旅行の仕方やな。
前評判も良かったので、期待していったけど、いやあ、期待どおり、それ以上の出来やったな。
NYで起こる銀行強盗。犯人グループはその場に居た客と従業員を人質に銀行内に立てこもる。交渉に当たる刑事。秘密を隠そうとする銀行の創設者である会長。会長に雇われて、犯人との交渉に当たることになるやり手の弁護士。犯人グループの目的は何か。会長の秘密とは。
と、なかなか凝った内容に思えるけれど、話の筋としては極めて単純。しかしさすがにスパイク・リー監督。至るところに「仕掛け」があって、しかもこういう映画にはお約束の「どんでん返し」もたっぷり。最後の最後まで飽きさせませんでしたなあ。
いきなり主犯の男のアップ、そして独白から始まって。これどういうことよ。ほんでここはどこ? と思ってしまったら、もうスパイク・リー監督の術中にはまってるって事ですな。しかしこういうはまリ方は、映画を観る楽しみの一つやから、もうたまりませんな。
早い話が、よくあるスマートな犯罪もので。「オーシャズ11」とか「黄金の七人」とか、そういうものの続きにあるような筋立てなんやけど。随所に現代のアメリカの問題が透けて見える。特に人種問題がね。さすがスパイク・リー。人質の人種は種々雑多。「いつもアラブ人に間違われる!」と怒り狂うシーク教徒。その一方、ぶたこが指摘したけれど、銀行強盗がわかって、集まってくる野次馬は全部白人やったんやと。これは気がつけへんかったな。もう一回観る機会があったら確かめてみよう。そういうところ、ちょっとした監督の「遊び」かあるいは「こだわり」かがあるのかもね。
主演のデンゼル・ワシントン。ちょっと太りすぎかなあ。役作りのためやったらしゃあないけど。確かにスマートすぎるとイメージがちょっと違うかもね。弁護士役のジョディ・フォスターは、ぴたっとはまってましたなあ。知的でクールで怖い物知らず。会長役のクリストファー・プラマー(まだ生きていたんですか、トラップ大佐)ほか、ちょっとしか出てこない、人質役の人たちも、みんな個性的で面白かったな。脇役がいい感じやった。そう、脇役がいい映画はいい。
さて「フィラデルフィア」。一ヶ月ほど寝かせてあったな。やっと観れた。こちらは吹き替え。字幕で観たかったな。
トム・ハンクス演じる主人公はやり手の弁護士。しかしある日突然、事務所から解雇される。彼はエイズだった。不当解雇だとして裁判を起こすが。
トム・ハンクスがアカデミー賞を取りましたね。まあ役になりきってるようにもおもうけど。この人の演技はちょっとやりすぎかなと思うところもあるんですけどね。分かりやすすぎるというか。アリアを聴きながら瞑想する(?)シーンは、評判がいいらしいんだけど、ちょっと余計やなあ。あそこだけほかから浮いてるような気がする。主人公が現実逃避しているんだろうけど。劇場で見たらもっと自分も逃避していくような気がするのかなあ。
トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンに注目がいくけれど、脇役の俳優がどれもすばらしい。お母さん、お父さん、友人たち、恋人(アントニオ・バンデラス!)、弁護士事務所のエライさんたち、陪審員たち、裁判長。そういう役どころの人たちがしっかりとしていて、この映画をぐっと引き立ててると思ったな。
エイズに対する偏見についての映画やと思ったけど、ゲイに対する偏見についての映画やってんなあ。最後の臨終のシーンは、ちょっとぐっときたなあ。
2本、書くぞ!
何を息巻いてるんだか。まあ、こうでも書かないと途中で気力が萎えてしまいそうな気がしてね。実際、途中で終わってしまうかも。
ヤフー動画で観た「紳士協定」。昔テレビで観たな。その時はたしかNHKの教育テレビで。あの時は月に1本、名画劇場と言うのをやっていたな。昔の名画を字幕でノーカットで放送していた。あれはよかったなあ。何でなくなってしまったのやら。
でも今は、ネットで無料で観られる時代ですわ。あんまり関係ない話やけど、前まで画面の横の宣伝画面が変わる度に「ぴこっ」と音が鳴っていたのが、今回は聞こえへんかったな。なくなったのか。それは見識だ。
さて。映画は主人公の記者(作家?)が、雑誌に連載する記事として「反ユダヤ主義」をとりあげることに。その記事を書くために、自らを「ユダヤ人」と偽って生活することにするのだが。いわれなき偏見が周りで渦巻くのを、体験することになるんですな。
「反ユダヤ主義」っていうのがどういうものかを、赤裸々に描く・・・というものでもないような。今観るとね。ちょっと中途半端なイメージ。というか、あからさまな差別じゃなくて、こころの奥底にある差別意識をあぶり出すような映画ですな。
主人公は記事のためにユダヤ人のフリをするんやけど、だんだんと差別に対して戦う男になっていくんですね。「黙っていてはだめだ。行動しなくては」というのは、昔観たときは共感できた部分もあってんけど、今観るとどうもねえ。この映画からすでに60年近くの時が過ぎて、それでも偏見は残っている。これはどうでしょう。
反ユダヤ主義をテーマにした映画というと、僕が一番に思い出すのはエドワード・ドミトリク監督の「十字砲火」ですね。これはどっちかっていうとサスペンス仕立てで、偏見と差別を持っている人間は悪、と決めつけているところが分かりやすい。
と思ってネットで検索したら、この2本、同じ年に作られてるんですね。へえっ。反ユダヤ主義が流行ってたのかしらん。