電車に乗ってるときはだいたい本を読むようになった。以前はMDを聞いてたんやけどね。本の方が楽になってきた。活字を追ってるから疲れるように思うねんけど。案外そうでもない。MDを聞いてる方が疲れたりして。

電車で読む本は文庫本が多い。というか、電車で読む本をと思って文庫本を借りてきてるな。ハードカバーは、まあ読めなくもないけど、やっぱり文庫本の方がいい。片手で持てて読める本。ハードカバーも持てるねんけど。なんとなく文庫本の方がいいような気がする。ハードカバーはもっぱら家で読むようになるな。

前回借りた本では、「黒猫の三角」と「姑獲鳥の夏」が文庫本。そのほか、同じような体裁ということでは、新書もありますな。これもかさばらないのでいい。今、「姑獲鳥の夏」(京極夏彦・講談社文庫)を読んでるんだけど、文庫にしてはやや分厚い。分厚すぎるくらい。なんとか上着のポケット(ジャンパーを着ている)に入るので、まあ何とかなるサイズかな。

分厚いんやけど、読みやすいんやな。講談社文庫の特徴かな。字が大きいし。「黒猫の三角」もスラスラと読めたからな。



で、自宅で読んだ本の話。ベンジャミン・ゼファニアの「難民少年」(金原 瑞人、小川美紀訳・講談社)を読んだ。

エチオピア人の父とエリトニア人の母をもつ少年アレム。両国が戦争状態になったことで居場所を失い、イギリスへと逃れてくる。難民申請をし、祖国の情勢が安定するまで住むことを望むが・・。

国と国との争い、民族間の争いというのは、アフリカでは日常茶飯なのかも。エチオピアとエリトニアの間で紛争があったなんて知らんかったよ。もちろんほかにも知らんことはいっぱいあるんやろなあ。

日本での難民受け入れはそうとう遅れてると思う。イギリスは日本ほどひどくはなさそうやけど、それでも他国の状況については、詳しく調べたがらないというのはあるのかもな。まあ、この本だけで判断するのもどうかとは思うけど。

そういう問題提起はよしとして。物語としてはちょっと中途半端。主人公の少年があまりにも良くできた子で、読みようによっては胡散臭くも感じられるかも。勤勉でまじめでしかも勇気もある。父親がアフリカ統一を目指す活動家ということから説明もつくねんけど、どうもね。よくできすぎてる。

だから難民問題とか、各地の紛争とか、そういう問題を考えるのはエエねんけど。誰も彼もがこの少年と同じであるかどうか、は別問題やな。

もともとは少年向けに書かれたようやから、そういう分かりやすさを心がけたのかも。しかしなあ。同じ孤児を主人公にした「エドガー・ミント、タイプを打つ」(ブレイディ・ユドール著・ソニーマガジンズ)の方が、人間臭さが勝っていてずっとおもしろい。まあ比べるのが間違いやろうけど。物語のテーマも全然違うねんから。
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