脇役がいい
ずっと、書こう書こうと思ってた。「インサイド・マン」を観ました。博多のキャナルシティの中にある映画館でね。旅行に行って映画を観るなんてね。都会の旅行の仕方やな。
前評判も良かったので、期待していったけど、いやあ、期待どおり、それ以上の出来やったな。
NYで起こる銀行強盗。犯人グループはその場に居た客と従業員を人質に銀行内に立てこもる。交渉に当たる刑事。秘密を隠そうとする銀行の創設者である会長。会長に雇われて、犯人との交渉に当たることになるやり手の弁護士。犯人グループの目的は何か。会長の秘密とは。
と、なかなか凝った内容に思えるけれど、話の筋としては極めて単純。しかしさすがにスパイク・リー監督。至るところに「仕掛け」があって、しかもこういう映画にはお約束の「どんでん返し」もたっぷり。最後の最後まで飽きさせませんでしたなあ。
いきなり主犯の男のアップ、そして独白から始まって。これどういうことよ。ほんでここはどこ? と思ってしまったら、もうスパイク・リー監督の術中にはまってるって事ですな。しかしこういうはまリ方は、映画を観る楽しみの一つやから、もうたまりませんな。
早い話が、よくあるスマートな犯罪もので。「オーシャズ11」とか「黄金の七人」とか、そういうものの続きにあるような筋立てなんやけど。随所に現代のアメリカの問題が透けて見える。特に人種問題がね。さすがスパイク・リー。人質の人種は種々雑多。「いつもアラブ人に間違われる!」と怒り狂うシーク教徒。その一方、ぶたこが指摘したけれど、銀行強盗がわかって、集まってくる野次馬は全部白人やったんやと。これは気がつけへんかったな。もう一回観る機会があったら確かめてみよう。そういうところ、ちょっとした監督の「遊び」かあるいは「こだわり」かがあるのかもね。
主演のデンゼル・ワシントン。ちょっと太りすぎかなあ。役作りのためやったらしゃあないけど。確かにスマートすぎるとイメージがちょっと違うかもね。弁護士役のジョディ・フォスターは、ぴたっとはまってましたなあ。知的でクールで怖い物知らず。会長役のクリストファー・プラマー(まだ生きていたんですか、トラップ大佐)ほか、ちょっとしか出てこない、人質役の人たちも、みんな個性的で面白かったな。脇役がいい感じやった。そう、脇役がいい映画はいい。
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