図書館に行ったのはクリスマス前だったのです。だからなんとなく、この本の題名に惹かれたのだと思います。その場の雰囲気にのまれたっていうか、つまりはその時の雰囲気のままに借りてしまったということですね。正直言って。

「飛ぶ教室」や「ふたりのロッテ」で有名な児童文学者の第一人者が書く「サンタクロース」の話やから、これはもうクリスマスにふさわしい感動話・・・・と期待すると、思わぬしっぺ返しにあいます。
主に戦前の新聞に載った短編集で、「大人のための子どもの話」という副題がついていますが、どの話もどこかちょっとひねってあって、皮肉な笑いをうかべてしまいそう。

表題の「サンタクロースにインタビュー」は、クリスマスイブに、サンタさんが家にやって来る話。語り手はサンタさんに、夏の間はどうしてるのかとか、ほかの趣味はとかを聞いて、さてサンタさんは「これから忙しいから」と、暇を告げる。
サンタさんが帰ったあと、よくよく家の中を見てみると・・・・
おっと、結末まで書きそうになってしまった。

皮肉なことが好きだけれど、どこかで人間の暖かさを信じている、そんな作家の顔が見えるような短編集でした。
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