これはドイツでは、というより、世界中でベストセラーになっているのだと。そして、映画化も決まっているらしい。もちろんアメリカで(^◎^;)
それは分かるような気がする。どことなく、映像になりやすいというか、映像が思い浮かぶような文章なのだな。

15歳の少年が、30過ぎ(と思われる)女性と恋に落ちる。というか、関係を持ってしまうのですな。この関係が不思議で、なぜか女性は少年に、しきりと本を朗読するように求めるんですね。ところがある日、女性は忽然と姿を消します。
時を経て、大学で法律を学ぶようになった少年は、女性と再会します。講義の一環で傍聴した、戦争犯罪人裁判の被告として、女性が訴えられていたのですね。

その時、あの15歳の思い出は、戦争中の話だったのか、と思い至るわけですね。そして女性は強制収容所の看守を努めていた、しかもリーダー的な存在だった、ということが分かるわけです。

なぜ、彼女はその職に就いたのか? そして、何故か有効な反論をしないままに、罪を受け入れようとする女性。
そしてなぜ、彼女は少年に、朗読をたのんだのか?
その理由が、そのまま罪の償いにつながっていくのですね。

悲しい話なんだけど、どうもいまひとつ、入り込めないところが残ったなあ。なにかなあ。
「戦争」「強制収容所」をテーマにしているわりには、最後はロマンチックなところに落ち着いてしまったような。結末も予想ができて、ちょっと物足りない。ある程度は、実話がはいっているとしても。はいってないのかな。
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