作者はロンドン生まれのニューヨーク育ち。両親ともカルカッタ(インド)出身のベンガル人。この短編集はデビュー作で、中の短編(「病気の通訳」)がO.ヘンリー賞を受賞。さらに短編集全体が2000年のピューリッツァー賞を受賞した。
となれば、どんな話か、読まねばなるまい! と思うわたくしは、受賞作というのにすこぶる弱いのである(^◎^;)
たまには「何でこんなんが?」と期待を裏切られることもあるけれど、今回はもう、納得ですな。表題作の「停電の夜に」は、初めての子供が死産だったことから冷めてしまった夫婦の話。住んでいる町が一時期停電することになり、しばらくはロウソクでの夕食、ということになる。そして近づいたかに思えた二人の距離だったが・・・・・・・。
その他の話も、一見淡々と物語が進むように見えて、みごとに外されるというか、裏切られるというか、してやられるといった話が多い。
インド人であることを、ことさら強調することはありません。中にはインド移民を主人公にしたものが多いけれど、民族的な視点というのは希薄で、むしろ普遍的な、「ふるさとを離れている」という意識がただよっていたりします。だから、日本に住んでいる日本人であるわたくしが読んでも共感できる。そういう視点を持って書いているところがいいですね。
全9編、どれもいい感じ。なかでわたくしの好みは、「停電の夜に」と「病気の通訳」(原題のタイトルはこれになっている)かな。あと、ちょっとすかしたような「ビビ・ハルダーの治療」も面白かった。なんか下町の情景が浮かぶような。
となれば、どんな話か、読まねばなるまい! と思うわたくしは、受賞作というのにすこぶる弱いのである(^◎^;)
たまには「何でこんなんが?」と期待を裏切られることもあるけれど、今回はもう、納得ですな。表題作の「停電の夜に」は、初めての子供が死産だったことから冷めてしまった夫婦の話。住んでいる町が一時期停電することになり、しばらくはロウソクでの夕食、ということになる。そして近づいたかに思えた二人の距離だったが・・・・・・・。
その他の話も、一見淡々と物語が進むように見えて、みごとに外されるというか、裏切られるというか、してやられるといった話が多い。
インド人であることを、ことさら強調することはありません。中にはインド移民を主人公にしたものが多いけれど、民族的な視点というのは希薄で、むしろ普遍的な、「ふるさとを離れている」という意識がただよっていたりします。だから、日本に住んでいる日本人であるわたくしが読んでも共感できる。そういう視点を持って書いているところがいいですね。
全9編、どれもいい感じ。なかでわたくしの好みは、「停電の夜に」と「病気の通訳」(原題のタイトルはこれになっている)かな。あと、ちょっとすかしたような「ビビ・ハルダーの治療」も面白かった。なんか下町の情景が浮かぶような。
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