アイザック・アシモフは「ファウンデーション」シリーズという、壮大な未来歴史物を書き続けた。アシモフで有名なのは「ロボット」もの。「ロボット三原則」を考え出したのもアシモフだ。

わたくし、未来歴史物というのは、あんまり読む気にはならないものなんですね。ちょっとゲーム感覚になっているというか。アニメチックになるというか。ガンダムを思い起こしてしまうとか。もっと直接的に「銀河英雄伝説」みたいなものを思い出してしまって、ああ、あれはなんか、「知ってる人だけが知ってる」世界。それもまあええねんけど。
その一方で、テレビの「スタートレック」シリーズは大好きでよく見てたなあ。つまりはSFものは嫌いじゃないのです。でもね、都合のいい歴史物というのは、ちょっと。

で、「ファウンデーション」シリーズの第1作が「銀河帝国の興亡1」なのですが、これは最初の翻訳での題名。今は「ファウンデーション」という題名でもでているらしい。詳しく調べてないけど。

歴史物が嫌いなところは、どこか過去の戦国ものを焼き直したようなものになってしまうところかなあ。戦国ものはもっと苦手なのです、わたくし。これは個人の嗜好なんですけど。

歴史物とはいっても、年代順に出来事を追っていくとかいうものではありません。なにしろ小説、フィクションですからね。SFですから。でも最近は、そういう細かい「理屈あわせ」をしっかり書く人もいるらしいけど。いや、うわさです。

なんか全然本題にうつれへんけど。
この「ファウンデーション」シリーズの肝というか、中心になっているのは、最初に出てくるハリ・セルダンという「心理歴史学者」。よくわからない職業ですが、早い話が予言者なのですね。で、予言というと超能力的なものが想像されるけれど、「学者」であるからには、科学的な根拠に基づいて将来を予測するわけです。で、将来の、数千年にわたる予想を立てて、もちろん本人はすでに亡くなってしまうのだけれど、その後もその著作(歴史年表のようなもの)に基づいて、いくつもの危機を乗り越えていく、その乗り越えていく姿がまた歴史書に書き込まれていって。その歴史書をひもとく、という形でわたしたちは物語を読んでいくわけです。その時代時代の特徴的なエピソードを読んでいく、ということでね。

で、章ごとに、一気に30年、50年、100年と時が経って、銀河帝国の歴史が語られるわけですな。
という書き方は、同じ著者のロボットものを集めた「コンプリート・ロボット」とも似ています。というか、同じ作者やねんから、一緒でもいっこうにかまわんのですが。

もう一つ思い出すのは、レイ・ブラッドベリの「火星年代記」かな。あれも小さなエピソードを重ねて一つの大きな物語にしていたなあ。それに通じるものがあります。ひとつひとつの面白いエピソード。その一つずつを楽しむだけでもいいかも。というか、歴史物が苦手なわたくしは、そういう楽しみ方が一番でした。
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