1970年、元ナイスのキース・エマーソン(Key)、元キング・クリムゾンのグレッグ・レイク(Vo,B)、元アトミック・ルースターのカール・パーマー(Ds)の3人で結成。
ピンクフロイドの次は、エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)ですな。シンセサイザーっちゅう楽器を操って、摩訶不思議な音を作り出してました。当時(70年)は今ほどシンセサイザーがポピュラーじゃなかった時代でした。出す音も今から考えたら種類が限られていたような気がするし。めちゃくちゃ高価でしたしね。ミニムーグ(2オクターブ半の小さいシンセサイザー)が当時の値段で60万以上はしていたと思います。今やったら、近所の楽器屋さんでもそこそこのもんが買えますけどね。で、ロックではそのミニムーグを演奏するひとが主流やったんですが、キース・エマーソン(Key)の使ってたのは、ハモンドオルガンよりもでっかいムーグ・シンセサイザーでしたね。
彼らのレコードしては、ムソルグスキー原曲の「展覧会の絵」が有名ですね。70年代は、よくFMで「展覧会の絵、聞き比べ」なんて企画がありまして、ムソルグスキーのピアノ原曲、ラベルが編曲したオーケストラ版と一緒に、紹介されてましたな。それもクラシック番組で。おそらく、今までで一番「クラシック番組での放送回数の多かったロック・アルバム」でしょう。
NHKでは「ヤング・ミュージック・ショー」っていう番組がありまして、不定期にロックのコンサートの模様なんかを放送してました。たぶんBBCから提供されたものだったんでしょうね。EL&Pも何回か放送されましたが、いや、当時のライブでのキース・エマーソンの切れっぷりはただもんではありませんでしたね。オルガンに馬乗りになるわ、鍵盤にナイフを突き刺すわ。よーあれで感電とかせえへんもんやなあ、と思ってました。
クラシックを元にした曲っていうのが結構多いんですけど(展覧会の絵もそうですけど)、いわゆるクラシカルロックとは全く違う方向でしたね。キース・エマーソンの弾くフレーズは、オルガンが「ぐわーっ」と鳴り響く、というより「がしがし」弾き倒すといった方がしっくり来ます。とにかく「わしは、こんなけ指が回るんじゃあ!どやっ!みんなびっくりせえ!」っていう弾き方ですね。叙情性とかはグレッグ・レイク(Vo,B)に任せて、我が道を弾きつづけましたね。
まあ、それまでのロックバンドは、中心にエレキ・ギターが居て、キーボードの役割は音に厚みを加えるだとか、オルガンの持続音で全体に緊張感を加えるだとかだったわけですが、ELPはキーボードが主役をとってしまってますから、「がしがし弾く」のが正当だったのかも知れませんし、その「がしがし」がファンに受けたんだろうなあって思います。わたくしも「がしがし」弾かれると、ついつい引き込まれていきましたからね。
持ってるレコード(CD)
* エマーソン・レイク&パーマー(デビューアルバム)
* タルカス
* 展覧会の絵
* トリロジー
* 恐怖の頭脳改革
* 四部作(Works)
ここに掲げたアルバムは、「四部作」を除くと(^◎^;)どれもいいですね(^◎^)。中では、「恐怖の頭脳改革」が一番好きですけど。ELPの場合、「どのアルバムが」というより「どの曲が」っていう、曲ごとのイメージの方が強かったりします。っていうのも、一枚のアルバムの中で(時には一曲の中に)いろんなこと、いろんなジャンルの曲をごった煮的に詰め込んじゃうのが彼らのスタイルだったようで。デビューアルバムの「エマーソン・レイク&パーマー」でも、一曲の中にカントリーありシンフォニックあり・・・つまり何でもあり(^◎^;)で、わたくしなどは「べつにこの 3人でカントリーでもなかろうに・・・・」と思ったりもするわけです。まあ、そういう曲をうまい具合にならべてアルバムを作っているんでしょうけど。
それがうまくいかなくなってきたのが「四部作」で、 LPの片面ごとにソロ、最終面で合同みたいなことになってしまったんですね。ソロになると、この3人、面白さが半減するってことがはっきりしまして。そうすると最終面の合同(こう言っていいのか?)も「なんだかなあ」ってことになってしまいました。まあ、この時期はすでにプログレッシブ・ロックそのものが減速していった時期でしたけどね。(この合同曲「庶民のファンファーレ」は、コープランド作曲のファンファーレの焼き直しで、よくスポーツ番組のBGMにも使われてますけど、全部聴いたら結構退屈しまっせ(^◎^;)。)
逆にうまくいってた時期が「展覧会の絵」「トリロジー」「恐怖の頭脳改革」(すごい邦題だ)あたりですね。「エマーソン・レイク&パーマー」「タルカス」あたりは、まだそういうのが空回りしてる感じがします。「タルカス」のLP片面を使った表題曲は、一般に言われるほどわたくしは好きではありません。「恐怖の頭脳改革」の「悪の教典#9」(これもすごい題!)には勝てませんね。
「展覧会の絵」は、そもそもがクラシックの組曲ですから(その抜粋だけど)構成は出来上がってまして、あとは自分たち流にアレンジするだけ、ですね。ライブ録音っていうのも当時は話題でした。ステージでほんまにこんなけの音を出してるんか、と驚きましたね。もちろん、多少の編集はあったんでしょうが。今聴くと、多少録音に難あり、と思うところもあるけど、ライブやから・・・。
「トリロジー」では「永遠の謎」と「ホウダウン」(これもコープランドの曲だ。よっぽど好きなんやなあ)がいい感じ。最後に「奈落のボレロ」(予想に反してラベルのボレロとは別の曲)を配することでアルバム全体が引き締まった印象になってます。
「恐怖の頭脳改革」は、 LP当時、観音開きジャケットに驚き、アルバムデザインに驚き(「エイリアン」をデザインしたギーガーが担当)、サウンドにさらに驚きました。A面後半からB面全部にまで及ぶ大曲「悪の教典#9」は、それまでの音楽の集大成ですね。それ以外でも、「トッカータ」では「がしがし」のキーボードが満喫できますし。
「恐怖の頭脳改革」を頂点にして、グループの勢いは急速に衰えていったように思います。3枚組ライブ「レディース&ジェントルマン」は高くて買えなかった(^◎^;)けど、「わざわざ3枚組にするほどの値打ちがあるの?」っていうアルバムだったようです。買わなくて良かった(^◎^)。その後も「四部作」「作品第2」と不作が続き、「ラブ・ビーチ」では、ついにプログレッシブ・ロックと決裂。キース・エマーソンの威光もなくなってしまいました。
ピンクフロイドの次は、エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)ですな。シンセサイザーっちゅう楽器を操って、摩訶不思議な音を作り出してました。当時(70年)は今ほどシンセサイザーがポピュラーじゃなかった時代でした。出す音も今から考えたら種類が限られていたような気がするし。めちゃくちゃ高価でしたしね。ミニムーグ(2オクターブ半の小さいシンセサイザー)が当時の値段で60万以上はしていたと思います。今やったら、近所の楽器屋さんでもそこそこのもんが買えますけどね。で、ロックではそのミニムーグを演奏するひとが主流やったんですが、キース・エマーソン(Key)の使ってたのは、ハモンドオルガンよりもでっかいムーグ・シンセサイザーでしたね。
彼らのレコードしては、ムソルグスキー原曲の「展覧会の絵」が有名ですね。70年代は、よくFMで「展覧会の絵、聞き比べ」なんて企画がありまして、ムソルグスキーのピアノ原曲、ラベルが編曲したオーケストラ版と一緒に、紹介されてましたな。それもクラシック番組で。おそらく、今までで一番「クラシック番組での放送回数の多かったロック・アルバム」でしょう。
NHKでは「ヤング・ミュージック・ショー」っていう番組がありまして、不定期にロックのコンサートの模様なんかを放送してました。たぶんBBCから提供されたものだったんでしょうね。EL&Pも何回か放送されましたが、いや、当時のライブでのキース・エマーソンの切れっぷりはただもんではありませんでしたね。オルガンに馬乗りになるわ、鍵盤にナイフを突き刺すわ。よーあれで感電とかせえへんもんやなあ、と思ってました。
クラシックを元にした曲っていうのが結構多いんですけど(展覧会の絵もそうですけど)、いわゆるクラシカルロックとは全く違う方向でしたね。キース・エマーソンの弾くフレーズは、オルガンが「ぐわーっ」と鳴り響く、というより「がしがし」弾き倒すといった方がしっくり来ます。とにかく「わしは、こんなけ指が回るんじゃあ!どやっ!みんなびっくりせえ!」っていう弾き方ですね。叙情性とかはグレッグ・レイク(Vo,B)に任せて、我が道を弾きつづけましたね。
まあ、それまでのロックバンドは、中心にエレキ・ギターが居て、キーボードの役割は音に厚みを加えるだとか、オルガンの持続音で全体に緊張感を加えるだとかだったわけですが、ELPはキーボードが主役をとってしまってますから、「がしがし弾く」のが正当だったのかも知れませんし、その「がしがし」がファンに受けたんだろうなあって思います。わたくしも「がしがし」弾かれると、ついつい引き込まれていきましたからね。
持ってるレコード(CD)
* エマーソン・レイク&パーマー(デビューアルバム)
* タルカス
* 展覧会の絵
* トリロジー
* 恐怖の頭脳改革
* 四部作(Works)
ここに掲げたアルバムは、「四部作」を除くと(^◎^;)どれもいいですね(^◎^)。中では、「恐怖の頭脳改革」が一番好きですけど。ELPの場合、「どのアルバムが」というより「どの曲が」っていう、曲ごとのイメージの方が強かったりします。っていうのも、一枚のアルバムの中で(時には一曲の中に)いろんなこと、いろんなジャンルの曲をごった煮的に詰め込んじゃうのが彼らのスタイルだったようで。デビューアルバムの「エマーソン・レイク&パーマー」でも、一曲の中にカントリーありシンフォニックあり・・・つまり何でもあり(^◎^;)で、わたくしなどは「べつにこの 3人でカントリーでもなかろうに・・・・」と思ったりもするわけです。まあ、そういう曲をうまい具合にならべてアルバムを作っているんでしょうけど。
それがうまくいかなくなってきたのが「四部作」で、 LPの片面ごとにソロ、最終面で合同みたいなことになってしまったんですね。ソロになると、この3人、面白さが半減するってことがはっきりしまして。そうすると最終面の合同(こう言っていいのか?)も「なんだかなあ」ってことになってしまいました。まあ、この時期はすでにプログレッシブ・ロックそのものが減速していった時期でしたけどね。(この合同曲「庶民のファンファーレ」は、コープランド作曲のファンファーレの焼き直しで、よくスポーツ番組のBGMにも使われてますけど、全部聴いたら結構退屈しまっせ(^◎^;)。)
逆にうまくいってた時期が「展覧会の絵」「トリロジー」「恐怖の頭脳改革」(すごい邦題だ)あたりですね。「エマーソン・レイク&パーマー」「タルカス」あたりは、まだそういうのが空回りしてる感じがします。「タルカス」のLP片面を使った表題曲は、一般に言われるほどわたくしは好きではありません。「恐怖の頭脳改革」の「悪の教典#9」(これもすごい題!)には勝てませんね。
「展覧会の絵」は、そもそもがクラシックの組曲ですから(その抜粋だけど)構成は出来上がってまして、あとは自分たち流にアレンジするだけ、ですね。ライブ録音っていうのも当時は話題でした。ステージでほんまにこんなけの音を出してるんか、と驚きましたね。もちろん、多少の編集はあったんでしょうが。今聴くと、多少録音に難あり、と思うところもあるけど、ライブやから・・・。
「トリロジー」では「永遠の謎」と「ホウダウン」(これもコープランドの曲だ。よっぽど好きなんやなあ)がいい感じ。最後に「奈落のボレロ」(予想に反してラベルのボレロとは別の曲)を配することでアルバム全体が引き締まった印象になってます。
「恐怖の頭脳改革」は、 LP当時、観音開きジャケットに驚き、アルバムデザインに驚き(「エイリアン」をデザインしたギーガーが担当)、サウンドにさらに驚きました。A面後半からB面全部にまで及ぶ大曲「悪の教典#9」は、それまでの音楽の集大成ですね。それ以外でも、「トッカータ」では「がしがし」のキーボードが満喫できますし。
「恐怖の頭脳改革」を頂点にして、グループの勢いは急速に衰えていったように思います。3枚組ライブ「レディース&ジェントルマン」は高くて買えなかった(^◎^;)けど、「わざわざ3枚組にするほどの値打ちがあるの?」っていうアルバムだったようです。買わなくて良かった(^◎^)。その後も「四部作」「作品第2」と不作が続き、「ラブ・ビーチ」では、ついにプログレッシブ・ロックと決裂。キース・エマーソンの威光もなくなってしまいました。
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