泥の川から「うなぎ女」がすくいあげたのは、赤ん坊だった。「ポー」と名づけられたその子供は、うなぎ女たちに(たくさんいるのだ)愛され、無垢なまま育てられる。が、ある日外の世界(陸の世界)へと旅立っていき、さまざまな冒険を・・・・
というと、なんだか「少年の成長物語」、つまりは、児童文学的なものを思い起こさせるが、いしいしんじの手にかかると、単なる成長物語ではなくなる。ポーにかかわる人々の、悲しい現実、醜い現実、時にグロテスクに、時にファンタスティックに描かれるのである。
それでいて、それぞれがとても納得できるというか、とてもひどい仕打ちをする人でも、どことなく愛着を感じてしまうのである。
これって、何かに似てるなあと思ったら、そうそう、宮崎駿の映画に感触が似てますな。なんか気持ち悪い場面もあるんだけど、なんかとても許せそうにない悪人みたいなのが出てくるんだけど、どこか魅力的であったりするんですよね。
いしいしんじは、物語をつむいでいく能力が格段に高いと思うなあ。
ただねえ、話に話をつむぎすぎて、ちょっと迷走しちゃってるところがある。この話は。1冊で2度おいしい、どころではなく、3度も4度も5度もおいしいのだけれど。だったら5つの別の話でもよかったんじゃあ・・・・という感じは否めない。
で、これが書き下ろしなんだと。連載ものではなく、こういう長編が書けるっていうのが、才能やろなあ。参ります。
というと、なんだか「少年の成長物語」、つまりは、児童文学的なものを思い起こさせるが、いしいしんじの手にかかると、単なる成長物語ではなくなる。ポーにかかわる人々の、悲しい現実、醜い現実、時にグロテスクに、時にファンタスティックに描かれるのである。
それでいて、それぞれがとても納得できるというか、とてもひどい仕打ちをする人でも、どことなく愛着を感じてしまうのである。
これって、何かに似てるなあと思ったら、そうそう、宮崎駿の映画に感触が似てますな。なんか気持ち悪い場面もあるんだけど、なんかとても許せそうにない悪人みたいなのが出てくるんだけど、どこか魅力的であったりするんですよね。
いしいしんじは、物語をつむいでいく能力が格段に高いと思うなあ。
ただねえ、話に話をつむぎすぎて、ちょっと迷走しちゃってるところがある。この話は。1冊で2度おいしい、どころではなく、3度も4度も5度もおいしいのだけれど。だったら5つの別の話でもよかったんじゃあ・・・・という感じは否めない。
で、これが書き下ろしなんだと。連載ものではなく、こういう長編が書けるっていうのが、才能やろなあ。参ります。
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