001:【VIVA!個電天国ベスト120】福光恵(朝日文庫)
面白家電、実用家電、その他、家電の使い心地とかを紹介する本。とはいっても、「暮しの手帖」のように、実用的にどうなのか、の検証本ではありません。あくまでも、著者が感じたままをつづった、いわば「家電エッセイ」になっている。そのコメントが、わさびが効いててとても面白いのであります。ときに大きく持ち上げ、ときに味噌糞にくさしつつ、しかしなお、新しい家電に触手が伸びてしまう。そう、この著者、実際にこれらの家電を「我慢できずに」買ってしまっているのでありますな。だから、思い入れとかもあって、ほんまに面白い読み物になっているのです。それにしても、世の中には、編なものが売ってるねんなあ。あ、これほしい、とか思うものが、ひとつくらいは見つかるかもしれませんぞ。くだらなさそうに見えるものほど面白い。そして、ジョークかと思う製品が、意外に真剣に作られていたりすると、なぜか楽しい気分になってしまうのです。それは、見えないところに手間暇をかける職人技を発見したときのような喜び、なのですな。
002:【歩く】ルイス・サッカー(金原瑞人+西田登訳 講談社)
「道」に続く、「穴」のサイドストーリー第2段。でも、「道」が、「グリーン・レイク・キャンプ」の回想録っぽいのに対し、こちらはその後日談。グリーン・レイク・キャンプから娑婆に出てきたアームピットは、キャンプの時の仲間、Xレイにそそのかされて、アイドルシンガーのチケットのダフ屋行為に手を染めることになる。体の大きな黒人のアームピットと、向かいに住む脳性麻痺の少女ジニーとの友情とか、アイドルシンガーとのいろいろとか、物語の展開はいっぱいで、なかなか面白い。ただねえ、最後が・・・・・というか・・・・・ううむ。ちょっときれいにまとまりすぎているように思うのは、ぼくがひねくれているせいでしょうか。後味がよすぎて、困ってしまうのであります。
003:【極上の『清貧らいふ』なのだ】熊手(♀)(東邦出版)
まず「清貧」という言葉がよろしいなあ。潔くて。某大阪の大学に合格したが、希望する東京の大学を諦めきれず、仕送りの中から受験資金を貯めるべく清貧の暮らしに入ったという著者。いまではブログもやってはるそうです。興味のある方はどうぞ検索してください。繰り返しになるけど、清貧、と言うのはいい言葉だと思う。いまや日本中が、いろんなことにお金を使うのが普通になってきて、まあ物価もそこそこ安くはなってるんだろうけど(最近は上がってきている。ひい〜)、とにかく「あれを買いましょう、これを買いましょう」という情報があふれすぎていると思うのであります。でも、と、そこでちょっと考えなおして、自分の生活をみつめなおして、上手なお金の使い方をしてみるのはいいことだと思う。こんな本、売れないだろうけど。誰も宣伝したがらないから。単なるケチケチ話になっていないところがいい。ただねえ、オレンジの蛍光色で本文を書くのは止めてくれ。目がチカチカして、一気に読む気が失せた。その章だけ、適当にはしょって読んでしまったよ。
004:【百年の誤読 海外文学篇】岡野宏文×豊崎由美(アスペクト)
この100年に出版されたベストセラーを、語り尽くそう(叩き尽くす?)という対談集。1900年のチェーホフに始まり、2000年のクッツェーまで。そらもう、好き勝手に語り尽くしています。といっても、一作品につき2ページ〜3ページぐらいしかないねんけど。どんな名作も、この二人にかかったら「プレイ小説」であったり「なにこれ?」であったりするのですね。そのバッサリ感が気持ちいいです。かつて読んだ本、読もうと思って狙っている本、読んでみたけれど最後まで行き着かなかった本、最後まで読んだけど「これって、なんで名作?」と思っていたような本が、こういうことやったんかとか、ああ、やっぱり最後まで読まれへん本なんや、とか納得できて、とてもよろしい。ま、たまに「なんでこんな本をそんなに持ち上げる!」と思うような時もあるし、「なんでこの名著をそこまでくさす!」と憤るときもありますが。でも、それぞれの感情、それぞれの読み方ですからね、文句を言う筋合いではありません。題名も「誤読」と、ちゃんと断ってあるし。すくなくとも、「あらすじで読む〜」より、100万倍は役に立つし、面白い。
題名の初めに数字をつけたのは、ちょっとした思いつき。7月と言う、1年の半分の始まり(後半の始まり、ですな)なので、これから年の終わりまで、何冊ぐらい読めるのかなあと思って。目標、100冊。って、これも思いつき。
面白家電、実用家電、その他、家電の使い心地とかを紹介する本。とはいっても、「暮しの手帖」のように、実用的にどうなのか、の検証本ではありません。あくまでも、著者が感じたままをつづった、いわば「家電エッセイ」になっている。そのコメントが、わさびが効いててとても面白いのであります。ときに大きく持ち上げ、ときに味噌糞にくさしつつ、しかしなお、新しい家電に触手が伸びてしまう。そう、この著者、実際にこれらの家電を「我慢できずに」買ってしまっているのでありますな。だから、思い入れとかもあって、ほんまに面白い読み物になっているのです。それにしても、世の中には、編なものが売ってるねんなあ。あ、これほしい、とか思うものが、ひとつくらいは見つかるかもしれませんぞ。くだらなさそうに見えるものほど面白い。そして、ジョークかと思う製品が、意外に真剣に作られていたりすると、なぜか楽しい気分になってしまうのです。それは、見えないところに手間暇をかける職人技を発見したときのような喜び、なのですな。
002:【歩く】ルイス・サッカー(金原瑞人+西田登訳 講談社)
「道」に続く、「穴」のサイドストーリー第2段。でも、「道」が、「グリーン・レイク・キャンプ」の回想録っぽいのに対し、こちらはその後日談。グリーン・レイク・キャンプから娑婆に出てきたアームピットは、キャンプの時の仲間、Xレイにそそのかされて、アイドルシンガーのチケットのダフ屋行為に手を染めることになる。体の大きな黒人のアームピットと、向かいに住む脳性麻痺の少女ジニーとの友情とか、アイドルシンガーとのいろいろとか、物語の展開はいっぱいで、なかなか面白い。ただねえ、最後が・・・・・というか・・・・・ううむ。ちょっときれいにまとまりすぎているように思うのは、ぼくがひねくれているせいでしょうか。後味がよすぎて、困ってしまうのであります。
003:【極上の『清貧らいふ』なのだ】熊手(♀)(東邦出版)
まず「清貧」という言葉がよろしいなあ。潔くて。某大阪の大学に合格したが、希望する東京の大学を諦めきれず、仕送りの中から受験資金を貯めるべく清貧の暮らしに入ったという著者。いまではブログもやってはるそうです。興味のある方はどうぞ検索してください。繰り返しになるけど、清貧、と言うのはいい言葉だと思う。いまや日本中が、いろんなことにお金を使うのが普通になってきて、まあ物価もそこそこ安くはなってるんだろうけど(最近は上がってきている。ひい〜)、とにかく「あれを買いましょう、これを買いましょう」という情報があふれすぎていると思うのであります。でも、と、そこでちょっと考えなおして、自分の生活をみつめなおして、上手なお金の使い方をしてみるのはいいことだと思う。こんな本、売れないだろうけど。誰も宣伝したがらないから。単なるケチケチ話になっていないところがいい。ただねえ、オレンジの蛍光色で本文を書くのは止めてくれ。目がチカチカして、一気に読む気が失せた。その章だけ、適当にはしょって読んでしまったよ。
004:【百年の誤読 海外文学篇】岡野宏文×豊崎由美(アスペクト)
この100年に出版されたベストセラーを、語り尽くそう(叩き尽くす?)という対談集。1900年のチェーホフに始まり、2000年のクッツェーまで。そらもう、好き勝手に語り尽くしています。といっても、一作品につき2ページ〜3ページぐらいしかないねんけど。どんな名作も、この二人にかかったら「プレイ小説」であったり「なにこれ?」であったりするのですね。そのバッサリ感が気持ちいいです。かつて読んだ本、読もうと思って狙っている本、読んでみたけれど最後まで行き着かなかった本、最後まで読んだけど「これって、なんで名作?」と思っていたような本が、こういうことやったんかとか、ああ、やっぱり最後まで読まれへん本なんや、とか納得できて、とてもよろしい。ま、たまに「なんでこんな本をそんなに持ち上げる!」と思うような時もあるし、「なんでこの名著をそこまでくさす!」と憤るときもありますが。でも、それぞれの感情、それぞれの読み方ですからね、文句を言う筋合いではありません。題名も「誤読」と、ちゃんと断ってあるし。すくなくとも、「あらすじで読む〜」より、100万倍は役に立つし、面白い。
題名の初めに数字をつけたのは、ちょっとした思いつき。7月と言う、1年の半分の始まり(後半の始まり、ですな)なので、これから年の終わりまで、何冊ぐらい読めるのかなあと思って。目標、100冊。って、これも思いつき。
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