著者が読んだ本の、その作者のミニ評伝。実にミニであって、全体も200ページに満たない。
それぞれの話は、面白いようでそうでもなく。
それは僕がこれを「評伝」として読んだからなのだろうなあ。評伝とすると、ひとつずつの話が短かすぎて、食い足りない。
これはかつての作者に事寄せた、著者のオマージュなのだな。評伝じゃないから、余計な部分はすべてはしょって、関心のあるところだけ書けばよろしい。そして読み手は、そこから想像の翼を羽ばたかせて(イヤな言葉だ)、思いを馳せればよろしい。

もともとは一冊の本の一部分を、さし絵を加え、体裁を整え、きれいな表紙でくるんで一冊としたものなのだな。初出が1979〜1980とは、ちょっと古すぎ。まあ内容にタイムリーなところはないから、そんなに問題でもないかもしれないけれどね。
その体裁といい、内容の薄さ(字が大きい!)といい、これで2,200円という価格設定といい、ちょっと普通の本ではない。
これを持つ、これを本棚に入れる、それは(偏見だけれど)詩集を買って本棚に入れる感覚だと、僕はおもうなあ。
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