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【黒後家蜘蛛の会3】アイザック・アシモフ(池央耿訳・創元推理文庫)

アシモフはSF界の重鎮(もう故人だけれど)で、有名な「ロボット三原則」を考えだした人です。
しかし、アシモフがSF小説の分野で成功した要因は、その発想だけではなく、語り口のうまさでしょう。

「黒後家蜘蛛の会」シリーズはSFではなく、ほぼ純粋なミステリーなのですが、アシモフの語り口のうまさが光っています。
ニューヨークのミラノレストランで毎月会合がもたれる「黒後家蜘蛛の会」。何やら怪しげなネーミングですが、なんのことはない、女を排除して男だけの世界でよもやま話に花を咲かそうという、ちょっとした紳士クラブのようなものです。集まっているのは弁護士、画家、小説家、数学者、化学者などなど。それぞれのメンバーのうち誰かが別の知り合いを一人呼んできて、その人の人となりを肴に話をする、というのがそもそもの趣旨らしいのですが。やってくる人がどうにも解決の付かない悩みを持っていたり、説明のできない事件に巻き込まれていたりするのですね。するとメンバーがそれぞれああでもないこうでもないと、推理を働かせて問題を解決しようとするのです。ところがどこかで行き詰まってしまう。するとそこにレストランの給仕を務めるヘンリーが呼ばれて意見を求められるのですね。そしてこのヘンリーが見事事件を解決する、というのがパターンです。

で、これでシリーズ3作目となるわけです。それぞれが短篇集なので、こらで36作が並んだということになるのですね。
ここまでのアイデアを紡ぎだしたところがすでに非凡だなあと思います。ただ、さすがに30作を超えるようになると、作品のパターンは決まっているので、どこかにマンネリズムが出てくるのも止む負えないところですね。
まあそれを補うだけの話術の才がアシモフにはあるわけですが。

このシリーズ、あと2冊でてるんですけど。さて、全部を読むかどうするか、考え中なのです。
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