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【読書】7月から8月

NY日記はちょっと休憩。読書感想文がたまってきた。

【なにもしてない】笙野頼子(講談社)
【居場所もなかった】笙野頼子(講談社)
【硝子生命論】笙野頼子(河出書房新社)
【二百回忌】笙野頼子(新潮社)
【言葉の冒険、脳内の戦い】笙野頼子(日本文芸社)

しばらく笙野頼子づいていた。最新刊を読んでもちんぷんかんぷんなところが多くて、わけがわからないのだけれど面白そう。なんとか理解したくなる。なぜ?
という疑問から、初期の頃の作品から読んでいけば理解できるのでは、と思ったわけ。
さすがに初期の作品はわかりやすい。
悶々とした日々をつづりつつ(「なにもしてない」)、引越しでのどたばた(「居場所もなかった」)などの実生活を題材にしたであろう私小説から発展して、現実とも幻想ともつかない世界に進んでいき(「硝子生命論」)、ついにそのボーダーが曖昧になる(「二百回忌」)。
という流れをつかんだ(誤読の可能性あり。でも読み方は読み手の好き好き)。
エッセイ(「言葉の冒険、脳内の戦い」)では、SFとの出会いのようなことが書かれている。たしかにちょっとSFっぽいところもあるなあ。初期の安部公房のような。だから気になってしまうのかも。


【誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国】シルヴァーノ・アゴスティ(野村雅夫訳・マガジンハウス)

はい、まあ確かにこんな国があったらいいですね。というか、こんな生き方が出来ればいいね。イタリア人が書いただけにイタリア批判(政府批判)が辛辣だけど。ま、理想理想、という気がしないでもない。でも一人ひとりが考えれば、本当に何かがちょっとだけ変わるかもしれない。


【娘の学校】なだいなだ(中公文庫)

娘に教える、という形で書かれたエッセイ。いや、わたくしの信条にほぼぴったりですよ。この時代(1960年ごろ?)にこんなことを書いていたことが驚き。そしてそこから発展していない世の中にとほほ。


【窓の魚】西加奈子(新潮文庫)

西加奈子にしてはやや甘めのストーリーかな。温泉旅行に来た二組のカップル。それぞれの視点で語られる物語。話が進んでいくうちにいろんな謎が解かれていくのだけれど、また別の謎も重なる。そしてひとつの死体。いったいこれは。さすが。だけど、もうひとつ何かが。というのはファンの贅沢な希かも。


【ぼっけえ、きょうてえ】岩井志麻子(角川文庫)

昭和初期ぐらいの岡山を舞台にした恐怖短篇集。題名は「とても、おそろしい(恐てえ)」という意味らしい。
ジャンルとしてはホラーなんだけど、恐怖感やぞくぞく感とはちょっと違う「恐ろしさ」を感じる。


【世界から猫が消えたなら】川村元気(マガジンハウス)

さて。困ったのがこの本で。今年の本屋大賞にノミネートされた作品。著者は映画のプロデュースなどをしている映像作家。で、かなりのベストセラーになったはず。
余命1週間と宣告された主人公が、悪魔との取引で「1日寿命をのばすために、この世から1つのものを消す」ことに。電話が消え、映画館が消え。そして・・・
というのは、設定としてはとても映像的。
題材としては面白そうなんだけど、なんとしてもこの文章はなあ。ユーモアのセンスも低い。そして「100回泣くこと」と同様、短いセンテンスの「心に響く言葉」の羅列。こんなものが売れるのだなあ。いやはや。
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