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【有頂天家族】森見登美彦(幻冬舎)

毎日本を読み音楽を聞き時には映画を見て空想の世界でいつまでも遊んでいたいと思うけれど、現実世界は身の回りから消えてくれるわけもなく、いつかはそこに戻らなければなりません。それでもほんのひと時の空想の世界を楽しむのは(それがいつかは終わってしまうのは分かっていても)やめられないのです。

舞台は京都。ここに済む狸の家族(人に化けている)の物語。主人公は4人兄弟の三男坊、下鴨矢三郎。あまり頼りになりなさそうな他の3人の兄弟と、何事も楽観的に乗り切る母親。父は元狸界の頭領だったが、「金曜倶楽部」なる人間界の集まりで狸鍋にされて命を落としている。下鴨家と対立する叔父筋にあたる夷川家との対決。師匠である天狗(赤玉先生)とのやりとり。その赤玉先生に子供の頃に誘拐され、いまや師匠を凌ぐ力を備えた「弁天」などなど。いろんなキャラクターがくんずほぐれつ奇想天外な物語を創りだす。

ここまでハチャメチャになったら、面白さも超弩級であります。
始めは森見登美彦流の、ただの恋愛からめた妄想物語かと思いましたです。しかし後半以降、父親の死の真相、叔父との確執、狸界の覇権争いなどが絡んできて、謎解きと冒険の面白さも加わって、派手に展開していって、もう息もつかせないといった話になっていくのですね。

そして最後は「家族」の話にちょっと落ち着いていくところも、なんだか「うまいことやられた」という気がします。
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