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アリス・マンロー3題

どうしてノーベル賞には「文学賞」しかないのでしょう。「ノーベル美術賞」とか「ノーベル映画賞」とか、芸術系の賞があってもよさそうな気もします。
しかし、よくよく考えてみると、映画賞も美術賞も、世界的なコンペティションはいろいろあって、いろんな賞がすでにあるのですね(という気がしているだけ?)。逆に、そういう国際的な賞がないのが文学の分野なのかな、と考えると、ノーベル賞があってもいいかもしれません。

ただ、化学や物理学に比べると(平和賞と同じように)、ちょっとだけ違和感はありますね。なにしろ「言語」は各民族で違うわけだし、文化だって違うわけだし。それをひとつのものさしで「今年の最優秀です」というのは無理がありそう。まあ、無理を承知で設定しているんでしょうけど。

さて、今年のノーベル文学賞は、カナダ出身のアリス・マンローさんでした。受賞のニュースをウェブで見て、早速図書館で予約を入れました。さすがに誰も借りていませんでしたね(ちなみに、今からだとちょっと予約待ちになっています。ノーベル効果ですね)。

読んだのは以下の3冊です。

【木星の月】アリス・マンロー(横山和子訳・中央公論社)
【イラクサ】アリス・マンロー(小竹由美子訳・新潮社)
【小説のように】アリス・マンロー(小竹由美子訳・新潮社)

あと【林檎の木の下で】も借りてきたのですが、読みきれませんでした。一番重要な作品はこれかもしれないのですが。これは(上記を含めた)4冊のなかで唯一の長編で、ある家族の歴史のような物語です。ガルシア・マルケスの「百年の孤独」のカナダ版、といったところかなと思いつつ読んだのですが、「百年の孤独」を読みきれなかった身ですから、なかなか読むのがしんどかったです。
一族の歴史、というものにノーベル委員会が好意的、ということもないでしょうけどね。

さて、実際に読んだ3冊はどれも短篇集(ちょっと長めの)です。
翻訳にもよるのでしょうが、わたくしが一番気に入ったのは「イラクサ」ですね。「木星の月」は、ちょっともたもたした感じがします。「イラクサ」は、どうということのない自伝的独白かなと思って読み進めると、突然ハッとする展開が待っている。その物語の進め方がいい感じです。
「小説のように」も同じくらいの良作なのですが、こちらは最近作ということで、手慣れた感じがちょっとだれてきているようにも見えるかなと思いました。もちろん作品ごとに、気に入ったり気に入らなかったりはあるんですけどね。

ノーベル賞どうこうではなく、いい作品を書いてるなという感じです。
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