映画のことをちょっと考えてた。映画のページに書いたらええねんけど、もうめんどくさいからここに書こう。映画の筋とかとはあんまり関係ないことやし。
みんな、タバコを吸うてはるんですね。ビル・マーローは同じポーズでカメラの前に登場するねんけど、いつも右手にタバコをくゆらせてる。途中でケントのCMが入って(当時のフィルムそのまま)、ああ、スポンサーがケントやからケントを吸ってるところをわざと見せてるのかと思ったな。それにしても、登場する人ほとんどがタバコを吸ってる。それもしょっちゅう。スタジオ内でも(ビル・マーローはもちろんスタジオ内やから)関係なし。そんな時代やってんなあ。で、それがかっこええ、タバコを吸うのがひとつのスタイルやった時代やってんなあ。まあそこにスポンサーも絡んでくるんやろうけど。
それとね。これは映画のページにも書いたけど、みんなかっこよすぎてね。うっかりすると登場人物(CBSのスタッフ)みんながとってもよくできた人に見えるけど。よくよく後で考えたら、全員が共産主義に真っ向から反対してるんですよね。それが普通で、それが正義で、労働運動とかにうっかり関わったら放送人としても姿勢が問われるような、そんな雰囲気やったんですね。
もちろん、東西冷戦のまっただなかの時代やし、共産主義者が「悪」と思われてた時代やからしゃあないねんけど。つまり、マーローたちが問題にしたのは、純粋な「思想の自由の侵犯」ではなくて、「不当な共産主義者としてのレッテル貼り」に対してやったんやな。
20年ぐらい前までは、アメリカでは共産党そのものが非合法やったと思うけど、今はどうなのかなあ。この映画の時代はもちろん非合法。だから労働運動なんかでも、ひょっとしたらその背後に「国政を転覆させようというスパイの陰謀があるんちゃうか?」という疑いがあったんでしょうなあ。まあ当時の労働運動が、ソ連とかの指導を受けてた可能性は想像できるけど。
だからね。ちょっと妙な気分なんですよね。ホントの意味での思想の自由を、表現の自由を彼らは勝ち取ったのか。実は限られた範囲の自由、自分たちが考えられる、自分たちが許容できる範囲の自由だけを勝ち取って、それで満足していたのじゃないか。
そう思うと、最後のマーローの演説は、今の時代のマスコミ、テレビに対する警告だけじゃなくて、そのままマーロー自身に対する皮肉とも考えられるなあ。などと、あとあとゆっくり考えるのも、映画を見たあとの一興と言うもなのですな。
たまには面白くない映画を
昨日テレビでやっていた「クリムゾン・リバー2」は、期待したほどには面白くなかったな。前作の「クリムゾン・リバー」とは、主演のジャン・レノが同じ役で出てるって事ぐらいで、共通点とかはほとんどない。共演者も違ってるしな。
前作は、人間を選別するという大きな陰謀と、それによって人生を踏みにじられた人間による復讐劇という、重くて深みもあって面白みもあるテーマがあってんけど。「2」は、簡単に言えば「財宝探し」の単純なストーリー。そこに聖書の黙示録がどうたら予言がどうたらという、ちょっとした伏線はあるけど、そんなに深みがない。だいたいどういうわけで殺人事件にまで至るのか、説明不足。あのイエスは誰やったんやろなあ。どういう役割があったんやろなあ。クリストファー・リーも、ドイツの何とか省の大臣という役やったけど、結局は個人的な策略やったってことで、宗教的な背景も大きな陰謀もない。ラストの仕掛けもありきたり。ああつまらない。リュック・ベッソンが脚本を書いたというから期待したのに。どうもダメダメやったな。まあ、たまにはダメダメな映画も観ましょう。
まあ、フランス映画が頑張ってるなあという感じはしたけど。それにしても、前作とのギャップがありすぎやな。それとね。ハリウッドのものまねは限界があるってことかな
見る人を選ぶ映画?
「グッドナイト・アンド・グッドラック」を見に行った。土曜日に梅田まで出る用事があったので、ついでにってことで。ついでっていうのはおかしいなあ。その機会にっていうか。ああ、つまり「めったに梅田なんかには出て行かないけど、行くとしたらそこでしかやってない映画が見られるやん」ということなんやけど。
今年のアカデミー賞に何部門かでノミネートされた映画。レッド・パージ(赤狩り)に異を唱えたCBSのキャスターならびにスタッフたちの話。実話を元にしてる。
もう、はっきりと主張のある映画でね。当時のフィルムも使いながら、ドキュメンタリーのようにつくってあって。もちろんフィクションの部分もあるんやろうけど。
白黒の落ち着いた画面。目線より上がらないアングル。当時の音楽。演奏以外には全く流れない音楽。そうBGMがないんですな。セリフとかぶらない。
さまざまな圧力に屈せずに放送を続けるスタッフ。まあ、かっこよすぎかも。それぞれの内面とか、そういうのはほとんど出てこない。それどころか、それぞれの私生活なんかほとんど(結婚していることを隠しているスタッフを除いて)出てこない。どんな家庭? そんなことはどうでもいいとさえ言いたげで。
いろんな事実を積み上げて積み上げて、抑えた演出で、事実の重みで見せていく映画でね。好き嫌いはあるでしょうが、僕は好きですね。
ただね。当時の時代背景とかがわかっていないと、理解できないところもいっぱいあってね。映画自身はそういう説明とかはいっさい省いていて。だからよけいにリアリティがあるんやけど。
映画のはじめに、赤狩りの説明が日本語であったのは、そういう意味でよかったかも。でもそれだけでは理解でけへんひとも多いでしょうねえ。歴史の教科書には出てくるのかな。たぶん出てこないでしょうねえ。
それと、全然関係ないけど、ヘップナビオの映画館(スクリーン4)は、100席あまりの小劇場やったけど、画面が真っ正面で、スクリーン自体はそんなに大きくないねんけど大きく見える。ええ劇場やったな。昔はここに「北野劇場」とかがあったなあ、などと昔の思い出に少々ひたったりもした。そんな話は、また次の機会に。
テレビでも時々面白い映画をやっている
最近、毎週決まったドラマとかを見ることが少なくなったなあ。一昔前は一生懸命、それこそ月曜日は9時からコレ10時からコレ、火曜日は8時からコレ、なんて決まってたんやけど。
最近決まって見てるドラマって「エンタープライズ」だけになってしもた。京都テレビで土曜日の深夜、0時からやってる。スタートレックシリーズの最新(最後?)のやつやけど。前に読売かフジテレビかでやってたけど、中途半端で終わってたんやな。こんどはシリーズの終わりまでやってくれるのかな。
スタートレックの話じゃなくて。その放送が終わってからの話。サンテレビにチャンネルを変えると、映画をやってる。ちょうどエンタープライズが終わった時間から。しょうもない映画も多いねんけど、時々「あれっ?」と思うのも放送する。しょうもなさそうに思っても、暇つぶしに見てたらけっこう面白いのもあったりして。
先週放送していた「わたしが美しくなった100の秘密」は、字幕放送やったから、ちょっと英語の勉強にもなるかなと思って、内容はどうせたいしたことないやろうと思って見始めたのだった。聞いたこともない題名の映画やったしな。
そうそう、この時間帯の映画、けっこう字幕放送が多い。吹き替えよりも予算が少なくて済むのかも知れへんけど、字幕好きの映画好きとしてはうれしいですな。
で、これがけっこう面白かったのだな。最後まで見てしまったよ。夜遅かったけど。
アメリカの田舎町の美人コンテストの話。全米のコンテストに出る、その予選の顛末を描いたブラック・コメディー。町の有力者の娘が、優勝するためにいろいろ手を尽くす。もちろん(?)汚い手も使う。ライバルを殺したり(!)もする。それを、ドキュメンタリーの手法で映像にしていて、とても面白い。
脚本がともかく面白いよなあ。それと、ドキュメンタリータッチで撮ったところも。ちょっと皮肉がキツすぎるところもあるけど、アメリカ映画やからコレくらいは普通かな。好き嫌いはあるでしょうが、僕は好きですね。
主役のキルスティン・ダンストは、のちのスパイダーマンの時よりずっとカワイくて、初め誰かわからんかったわ。
何気なく見たけど、得した気分。まあ自分からお金を払ってみるほどの映画ではないですけど。飛行機の中でやってそうな映画かな。あ、それにしてはギャグがキツすぎるか。
久々に
映画のページを書くのも久しぶり。しばらく映画を見ていなかった、のではなく、書くのが面倒だったんですな。なにしろ映画のことを書くとなると、主演はだれそれで監督はだれそれで、あらすじはこんなんで・・・・などという要約が難しくてね。それを書き出すとほとんどそれだけで終わってしまいそうな気になるんですね。しかも正確に書こうと思ったら、いろんな資料を揃えないといけないし。そんな、めんどくさい。
しかしまあ、そういう資料をちゃんと揃えて書かないといけないというルールも無いわけで。そういう詳しい内容というか、詳細なデータはネットを検索すればいっぱい出てくるからね。少々舌足らずでも、とにかく見た映画の感想を書き留めておくのがいいかも。もちろん自分のためにね。
「心の旅路」っていうのは全然知らん映画やったな。Yahoo動画で配信されているのを見ました。ぶたこが先に見ていて、「これはええで(^oo^)」と薦めてくれたので見てみました。1942年のアメリカ映画。古い。モノクロ。でも映像はきれい。
第一次世界大戦の後遺症で記憶を失った男。終戦のどさくさに紛れて病院から抜け出し、踊り子のポーラと出会います。ポーラはこの男スミスを助けようと、ふたりで田舎町へと引っ越します。そこで結婚し、子供ももうけた二人。しかし、仕事を求めて出かけたリバプールで事故に遭ったスミスは、昔の記憶を取り戻し、逆に記憶を失って以後の記憶を失うんですね。(ああややこしい。)そして、実業家であった父親の跡を継ぐことになるのですが。
メロドラマですなあ。メロドラマといえばすれ違い、と恩田陸も書いてたけど。そういえば「片方が相手のことを覚えていて、もう一方はさっぱりわからない」というのは恩田陸の「ライオンハート」そのままともいえますね。いやもちろん、設定は全然違うけれど。
昔の映画なので、女優さんの写し方とかがまあワンパターンになってるきらいはあるし(いつもソフトフォーカスなんですね)、アングルとかも特別びっくりするようなものはないねんけど。主演のスミス(レイナー)を演じるコールマンの、時々記憶を取り戻しそうになって、ふっと自分がなくなってしまう表情とかは、うまいですねえ。いろんなことが表現できてて、すごいなあと思ったな。
そしてラストの一瞬まで、ひっぱるひっぱる。もうこれでもかっていうくらい、いやっちゅうくらいにひっぱりましてね。見てる方が「あああああ!」と思うシーンが最後の方には満載でしたな。このまま終わるのか?と思わせておいて・・・というラストは、予想していたとおりやったけど、それでもジーンときてしまったな。やっぱりええナア、古いラブストーリーは。
2月も3月もなにも書かへんかったけど、何本か映画は見た。ちょっとずつでもこれから印象に残ったことを書いていこかな。できるだけ、見てすぐに書くことを目標にしよ。でないと忘れてしまうし、日にちを置くとなにより書くのが億劫になるしな。
土曜日に見に行きました。映画の日やったんでね。
アカデミー賞もとったし、ゴールデングローブ賞も取ったし、そのほかにもいっぱい賞をとったから、どんな映画やろうと興味を持ってね。
いろんなところで話題になってるから、あらすじとかはおいといて。おおざっぱに言えば、カウボーイ同士の、男と男の恋愛ドラマです。
いろんなひとが「感動した」というてたけど。ううむ。なんというか「普通の恋愛ドラマ」やったな。それが男と男ってだけで。なにかが胸にずしんとくるってほどのことはない。映像的にも、物語的にも、なにか新しいところがあるわけでもないし。愛し合うふたりは結ばれることはないねんけど、そこにせつなさとか、哀しさとか、そういうこみ上げてくるものがないねんなあ。
それって、わしの感性が鈍いからかなあ。
これがアカデミー監督賞かあ。どうなんでしょ。映像としてはとってもオーソドックスに見えてんけど。見る人が見ると、いろいろ面白い発見とかがあったんやろか。あ、ちょっとした面白いカット割りとかはあったな。でも、それも別に目新しいものでもなかったけどなあ。
どうも、ナントカ賞というものには、期待せえへん方がよさそうやな。わしの場合。
米アカデミー賞が決まりました。
NYタイムズの記事
作品賞:クラッシュ
監督賞:アン・リー(ブロークバック・マウンテン)
主演男優賞:フィリップ・シーモア・ホフマン(カポーティ)
主演女優賞:リース・ウィザースプーン(ウォーク・ザ・ライン)
助演男優賞:ジョージ・クルーニー(シリアナ)
助演女優賞:レイチェル・ワイズ(コンスタント・ガーディナー)
オリジナル脚本賞:クラッシュ
脚本賞:ブロークバック・マウンテン
はああ・・・・
作品賞、監督賞、主演・助演賞が全部別々の映画っていうのも、珍しいんではないでしょうか。
それだけ、ずば抜けた作品がなかったともいえるし、それだけそれぞれの作品のレベルが拮抗していたともいえるのか。
見たいのは「クラッシュ」と「カポーティ」かな。
今年はサッカーのワールドカップが開かれる。それに合わせたんやろうけど、お正月に「アザー・ファイナル」(2002年・オランダ・日本合作)をテレビで放送していた。昨日、ようやくビデオを見ました。
203カ国が参加しているFIFAの202位ブータンと203位モントセラトの「最下位決定戦」のドキュメント。それぞれの国が「それって、どこの国?」というところから始まるのが面白いね。
もともと、予選で敗退したオランダの1プロデューサーの思い付きから始まったこの試合。「負けることの悔しさ」から出発してるのがいいですね。「負け続けてるチームもあるのか」「下には下がいて」最下位チームの試合を企画するんですね。
試合の実現には思いのほか困難がつきまとって。コーチが居なくなった。監督が急死した。審判がいつの間にかおれへんようになった(信じられんなあ)。ブータン入りしたモントセラトの選手がウィルスに感染した。いやはや。そういう困難を乗り越えて開かれた試合は、やっぱり感動的やな。
スポーツであるかぎり、勝者と敗者がいるわけで、この試合も勝負は無情にも(かなり一方的に)決まってしまうわけやけど、お互いが試合の意義とかを確かめ合うのは、なんか感動的やったな。それがコマーシャリズムと全くかけ離れたところで行われてるところがいいと思ったな。ま、結局はこうやって映画になって、商売にはなってるわけやけど。映画の中で「ナイキやアディダスは、このようなチームにこそお金を出して欲しい」(字幕スーパーでは企業名は出てなかったけど)とはっきり言うてたしな。
こういうのをみると、マスコミで取り上げられるスポーツっていうのは、そのスポーツのほんの一部分、頂点のその先のほんのちょっとした部分でしかないねんなってことが分かる。それに熱狂してるのはわしらやねんけど。
203カ国が参加しているFIFAの202位ブータンと203位モントセラトの「最下位決定戦」のドキュメント。それぞれの国が「それって、どこの国?」というところから始まるのが面白いね。
もともと、予選で敗退したオランダの1プロデューサーの思い付きから始まったこの試合。「負けることの悔しさ」から出発してるのがいいですね。「負け続けてるチームもあるのか」「下には下がいて」最下位チームの試合を企画するんですね。
試合の実現には思いのほか困難がつきまとって。コーチが居なくなった。監督が急死した。審判がいつの間にかおれへんようになった(信じられんなあ)。ブータン入りしたモントセラトの選手がウィルスに感染した。いやはや。そういう困難を乗り越えて開かれた試合は、やっぱり感動的やな。
スポーツであるかぎり、勝者と敗者がいるわけで、この試合も勝負は無情にも(かなり一方的に)決まってしまうわけやけど、お互いが試合の意義とかを確かめ合うのは、なんか感動的やったな。それがコマーシャリズムと全くかけ離れたところで行われてるところがいいと思ったな。ま、結局はこうやって映画になって、商売にはなってるわけやけど。映画の中で「ナイキやアディダスは、このようなチームにこそお金を出して欲しい」(字幕スーパーでは企業名は出てなかったけど)とはっきり言うてたしな。
こういうのをみると、マスコミで取り上げられるスポーツっていうのは、そのスポーツのほんの一部分、頂点のその先のほんのちょっとした部分でしかないねんなってことが分かる。それに熱狂してるのはわしらやねんけど。